「タリバンとアフガニスタン」②

タリバンとアフガニスタン① 振り返り

ムジャヘディンの中にはアフガニスタン以外の国の方も参加します。
イスラム教国家を守る為に他国のイスラム教の方も立ち上がります。
その中に後にタリバン最高指導者ムハンマド・オマル氏とアルカイダでアメリカとめちゃくちゃ揉めるビン・ラディン氏がムジャヘディンに参加しています。
のちのタリバン最高指導者とアルカイダ最高指導者がイスラム教を守る為に立ち上がり、手を組みます。

次々と現れる国々

それでもソ連を後ろ盾にしている共産党と戦うのは難しいのでは?と思われますが、イスラム教側にも後ろ盾がいます。
それがパキスタン。
なぜか?
国の位置的にアフガニスタン、パキスタン、インドとなっており、パキスタンとインドは何度も争っております。
なので、今後もインドと争う中でアフガニスタンをパキスタン側の国にしておきたいというのがパキスタンの考え。
更にパキスタンはイスラム教の国。
だからパキスタンはアフガニスタンの後ろ盾をするのです。
ただ、ソ連に対してパキスタンでは戦えないと思われますが、パキスタン経由でアメリカが更に後ろ盾をします。
なぜか?それは米ソが戦後対立する冷戦時代だったからです。

内戦から世界を巻き込む戦争へ

戦後各国疲弊していた中で、ソ連とアメリカは本土のダメージが少なかった事で鎬を削りあっていた。
そして、ソ連の「共産主義」を増やそうという流れに対してアメリカも「自由民主主義国家」を増やしたいという事でパキスタン経由で最新の武器を輸送していた。
何故、米軍が直接戦わないのか?
それは少し前にベトナム戦争をアメリカはしており、遠い地域に米軍を送る事、お金を多く使うのは如何なものか?と議論が交わされていた。
それにより、アフガニスタンに米軍を送る事が出来なかった。
なので、パキスタンに武器を送り裏から支援する事になりました。 
ではなぜ、アメリカが出てきて武器を送り込まなければならなくなったのか?
それは「共産党」と「イスラム教」の争いが激化して、1979年ソ連本隊がアフガニスタンへ侵攻してきたからです。

各国それぞれの思惑

ソ連は何度も色々な動きをしてきておりますが、その原因は国土の広さと寒さが1番のコンプレックスであり、凍らない港「不凍港」が欲しいが故に南に降りてくる時があります。
ただ今回は国土が広い故にどこから攻められるのか分からなくて恐いから仲の良い国を作って監視してもらう為に「共産党」の後ろ盾をしてアフガニスタンという国をソ連側に付けたかった。
一方、パキスタンはインドと揉めた時の仲間が欲しいが故にアフガニスタンの後ろ盾をして、アメリカはベトナム戦争後で手が回らない状況ではあるが、ソ連の好きにはさせないぞということでパキスタン経由で武器を送り続けた。
色々な国の色々な思惑の中での複雑に絡み合っている状況だったのです。

タリバンとアフガニスタン③へ続く。

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